タノシカ!

「タノシカ!」は、高橋グループのニュースサイトです

自然と向き合う、試行錯誤の日々


 

記録的な猛暑と水不足などの影響で、市場に出回るお米の量が減少し「令和の米騒動」と言われる今日この頃。

高橋グループでは今年も、アークフィールドの山本さんを中心に「棚田米」が出来上がりました。

 

アークフィールドの田んぼは、日本棚田百選に選定されている、うきは市浮羽町の「つづら棚田」にあります。

 

階段状の棚田は、丁寧に積み重ねられた山の石によって成り立ち、その石組みの多くは約400年前のものと言われています。

 

田植えの準備は、毎年4月下旬からスタート。

まずは「田おこし」から。

稲のわらや雑草などをすき込みながら、土を耕すことによって土壌環境を整えていきます。

そのあと、田んぼに貯める水が漏れ出さないように土の壁をつくる「畦塗り」を行い、水を入れたら土を砕いて均平にしていく「代かき」を行います。

どれも稲がしっかり育つための大事な基盤作りとなっています。

準備期間1ヶ月を経て、いよいよ「田植え」。

機械と手作業で丁寧に稲の苗を植え付けていきます。

(タノシカ!タブロイドvol.6より)

 

それから約4ヶ月後の9月中旬。

稲穂が垂れ、田んぼ一面が黄金色に輝き出したら、いよいよ「収穫」となります。

収穫後は、乾燥ともみすりを行い、玄米として保管します。

精米は出荷直前に行うことで、より新鮮なお米をお届けすることができるそうです。

 

・・・と簡単に流れをお話しましたが、田植えから収穫までの約4ヶ月間には、たくさんの工夫と苦労が詰め込まれています。

 

昨今の異常気象の影響で、葉に黒い斑点ができる「いもち病」や稲の害虫「ウンカ」が発生しやすい環境になってきているそう。

 

いろんな対策をしている中で、一番重要なのは「草刈り」。

田んぼと田んぼの間の雑草が伸びてくると、風通しが悪くなったり、虫がわきやすくなり、稲に悪影響を及ぼすそうです。

 

特に暑い時期や雨が降った翌日が晴天となると、草の伸びも早くなると言います。

(タノシカ!タブロイドvol.6より)

 

さらにもう1つは、ニュースでもよく見かける「猪による農作物被害」。

田んぼごとに電柵を設置していきますが、それでも電柵を突破してくることがあるそう…。

厄介ですね。。。

 

今年も田んぼに入った形跡があったとのことで、一部エリアは予定よりも少し早く収穫を行なったそうです。

 

このようにお米作りは、常に自然との戦い。

予期せぬこともたくさん起こります。

だからこそ地道なことでも、1つ1つの作業がとても大事になってきます。

 

山本さんがお米を作り始めて7年。

日々試行錯誤をしながらも、今年は530kgと過去最高の収穫量だったそうです。

 

棚田米に欠かせない、山から湧き出る清水。

昼と朝晩の寒暖差と冷たく綺麗な水がお米の甘みを増してくれます。

 

毎日当たり前のように食べているお米ですが、私たちの手に届くまで、たくさんの人々の努力があることを忘れずに美味しくいただきたいです。

 

2024.10.31

facebook

twitter

関連記事

このページの先頭へ