タノシカ!

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タブロイド版 vol.1〜10
(タノシカ vol.2 掲載)
2004年入社/スポガ久留米/店長
原口 伸泰

【vol.2】地元の、おかげです。

 5年前のことです。スポガ久留米店が50年の節目にリニューアルしました。50年間も営業してきたって、すごくないですか。それは地域の皆さんのおかげ。だから地域の方々にも喜んでもらえないかなと考えたんです。思いついたのが、ボウリング大会の景品を地元の商品にすること。どんな風にこだわって作っているかも紹介することで、地元のお店の応援にもなりますから。
 実は以前から「チラシを置いてください」と言ってくる地元のお店はありました。でも自分たちの利益にはならないと、あまり協力していなかったんです。リニューアルをきっかけに「自分たちがなぜずっと営業できているのか」という原点に返ったら、やっぱり地元の皆さんのおかげだと気付きました。地元の人たちに活用してもらうことで、ビジネスのきっかけになってもらいたいと考え方を変えることができたんです。すると、思わぬ相乗効果も。お店の忘年会や企業研修などで、ボウリング場を利用してくれることが増えたんです。うれしいことに、毎年売り上げも伸びています。
 また小学校を卒業する保護者さんからの依頼があり、3年前にはじめて卒業ボウリングをおこないました。そのとき何かできないかと考え、小学校まで取材に行って、参加できない先生達からビデオメッセージをもらったんです。もちろん、頼まれてもいないのに(笑)。そのメッセージを最後に流すと、すごく喜んでくれて。泣いてくれる保護者さんまでいたんです。その小さなサプライズがきっかけで、その小学校では毎年卒業ボウリングを行ってくれることに。1クラスで利用していたのが今では、学年全体で貸切利用してくれるまでになったんです。
 いままでは「いかにボウリングを楽しんでもらうか」ということだけを考えていました。利用される理由などは特に聞いたりしていなかったんですが、それからは理由を聞くようにしたら、お客様の方からもこういう風にしたいと要望を言ってくれるようになりました。いま思えるのは「ボウリングが主役じゃなくていい。一生心に残るものにしたい。」ということです。これからも、どこもしていないようなことをしていきたい。ボウリング場という空間を、いろいろな使い方ができるよう提案していきたい。そう思っています。
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